志村ふくみ

緑の色は直接出すことができないが、そのかわり、青と黄をかけ合わせるこおによって緑が得られる。すなわち、藍がめに、刈安・くちなし・きはだなどの植物で染めた黄色の糸を浸けると、緑が生まれるのである。ほかの色は色が染まるというのに、緑のときだけはなぜか生まれるといいたくなる。